今日はいま巷で話題のフィッシング詐欺についてです。オレオレ詐欺より怖いフィッシング詐欺。みなさんも名前くらいは聞いたことあるかもしれないですが、実際にどういうものかご存知の方は案外少ないようです。フィッシング詐欺とはFishingではなくPhishingと綴ります。語源は釣り上げる「Fishing」がより洗練された「Sophisticated」という造語だと言われています。
 具体的にどういったものかというと、送信者を実在の銀行・クレジットカード会社やショッピングサイトなどと偽ってメールを送付し、そこにアンカーを貼り付けて、その銀行・ショッピングサイトにそっくりな「偽者のサイト」に呼び込み、クレジットカード番号やパスワードなどの個人情報を入力させてそれを入手してしまうという詐欺です。アメリカでの被害額は実に5億ドルにのぼります。
 銀行やクレジット会社からのメールで「パスワードを確認したいので入力してください」なんてページにリンクが張られていたらほぼ間違いなくこのフィッシング詐欺です。
 フィッシング詐欺の怖い点はウィルスと違って本人が気をつける以外に対処方法がないという点です。メール自体はなんの変哲もないものですから当然、ウィルス対策ソフトなどではじくことはできません。メールから飛んだ先のURLが本当に自分の利用する金融機関のものかどうかよく確認することが大切です。送られてきたメールのヘッダなどを確認することも有効です。(アウトルックでは通常、ヘッダは表示されません。すぐに他のメーラーに乗り換えましょうw)一番いいのはそのようなメールが届いた際には、その金融機関にそのようなメールを送信したかどうか確認することです。この辺はオレオレ詐欺と同様ですね。
 なぜ、今フィッシング詐欺による被害が急増しているのでしょう?それは、銀行口座などを用意しなくてはならないオレオレ詐欺と違い、フィッシング詐欺はちょっとしたウェブページ作成の技術があればだれにでも簡単にできてしまうからです。
 オレオレ詐欺に引っかかる老人を見て笑っている貴方も明日にはフィッシング詐欺の被害にあうかもしれません。ネット上での個人情報の取り扱いにはくれぐれもご注意を・・・。