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「エジソンやニュートンって本当に偉いのか？」
っていうのを以前書いたら案外好評なので今回もそれで行こうと思います。テーマは「福沢諭吉は偉い人？」です。
　福沢諭吉と言えば一万円札にも載っている(次の新札でもデザインは変わるけど人物はそのまま)超有名人、近代教育の父であり、慶應義塾大学の創始者でもあります。
　そんな福沢の有名な言葉と言えばこれ
「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず・・・」
ですね。この言葉は自身の著作「学問のススメ」の出だしの文章ですね。「学問のススメ」は出版当時約350万部を売る大ベストセラーとなりました。当時の日本の人口が約3500万人ほどでしたから国民の10人に1人がこの本を読んでいた計算になります。この中で福沢諭吉は
「金持ちや貴族だけでなく、平民にも皆等しく教育を受けさせるべきだ」
ということを説いています。まさに人類皆平等。すばらしいですね。
　さてそんな福沢大先生はアジアでも有名です。お隣韓国では
「大韓民国の近代化の過程を踏みにじり、破綻へと追いやった、我が民族全体の敵」
台湾では
「最も憎むべき民族の敵」
と言われています。なんと韓国ではあの豊臣秀吉についで、嫌われている日本人なのです。その理由は福沢のアジア民族蔑視にあります。福沢は蘭学や英学に精通していましたがその分思想も欧米よりで、アジア諸国を「下等な民族」として軽蔑していました。それだけでなく
「おろかな民衆をアジアの雄、日本が導くべき」
として、朝鮮半島や中国の植民地化を強く支持しました。なにせ国民の10人に1人が本を読んでいた福沢大先生のお言葉ですから、当時の軍部も影響を受け
「アジア諸国を日本の植民地にすべき」
という考え方が強まり、日清戦争の要因のひとつとなったという説もあります。
　大ベストセラーの出版や民族蔑視などあのヒトラーに類似する点が多々あると私は感じます。(ヒトラーの大ベストセラーは言うまでもなく「我が闘争」)
　ちなみに福沢が弟子に教えた「ベストセラーを書く方法」は
「サルでもわかるような本を書くこと」
だそうです。
「こいつ実はアジアだけじゃなくて日本の一般民衆さえも馬鹿にしてたんじゃないか？」
と思うのは私だけでしょうか？というわけで福沢諭吉も本当に偉かったのかどうか疑問になってきましたねぇ。確かに日本教育の父としての業績は偉大なのですが思想がどうもねぇ・・・。
　ま、少なくとも私より偉いのは間違いないｋ・・・。