いつだって〜 わすれな〜い エジソンはえらい人
そんなの常識 タッタタラリラ♪

B.B.クイーンズ おどるぽんぽこりんより

 「エジソンは偉い」子供の頃から何度となく聞かされてきてそんなのは常識ですね。なんといっても白熱電灯を発明したのはエジソンですからね。ここでエジソンによる数々の偉大な発明の一部を見てみましょう。

  • 白熱電灯

 なんといっても一番有名なのはこれ。日本の京都の竹をフィラメントに利用したことは有名ですね。

  • 蓄音機

 これも有名ですね。耳が不自由なエジソンがどうやって発明したのか不思議ですが・・・。

  • 映写機

 エジソンは映画の父とも呼ばれています。

 死刑執行で使われる電気椅子も彼の発明です。

 ん、電気椅子?どうしてエジソン電気椅子なんか発明したんでしょうか?これは電流戦争の一環として行われたキャンペーンのためです。
 エジソンのライバルと呼ばれる人物にニコラ・テスラという人がいます。物理に詳しい人ならご存知でしょうが、磁界における磁束密度の単位をテスラと呼びます。あの単位はニコラ・テスラにちなんでつけられたものです。(ちなみにエジソンという単位はありません)テスラは一時はエジソンの下で働いていましたが、エジソンのワンマンなやり方についていけず、袂を分かつこととなりました。
 特に二人が対立する原因と言われるのが電流です。当時、エジソン発電所から電気を送るのに直流を使っていました。直流は送電システムが複雑なうえに伝送中の損失が大きいという欠点がありました。一方、交流は発電システムが多少コストがかかりますが、損失なく電圧を変えることができたため、損失の少ない伝送システムを安価に構築することができました。
 エジソン自身、交流の利点は認めていたのですが、自分の利益を守るために
「交流より直流のほうがいいよ!」
っていうキャンペーンを行ったのです。かくして、「直流VS交流」の電流戦争の火蓋が気って落とされたのです。
 さて、エジソンの電流戦争に対する戦略は
「技術的な部分では交流には勝てない。それなら、交流のイメージを悪くしてやろう」
というなんとも卑怯なものでした。具体的に何をやったかというと、交流を用いた電気椅子を発明し、それを死刑に利用して人々に
「交流は人を殺せるほど危険なものだ」
というイメージを定着させようとしたのです。しかも、このとき最初に作られた電気椅子は欠陥品で死刑囚は30分以上にわたって、電流を流され続けてのたうちまわるという悲惨な結末となりました。
 まぁ、こんな数々の嫌がらせをエジソンから受けたテスラですがみなさんご存知のとおり、現在各家庭に伝送されている電流は交流です。つまり、電流戦争はエジソンが敗れたわけですね。
 エジソンが本当に「偉い」と呼べるのは会社を起こす30代前半くらいまでで、それからあとは「自分の利権を守ることに必死なごうつくじじぃ」っていうのが私のイメージです。
 ま、私より「偉い」のは間違いなさそうかなw