「学生のときとSEになってからで書いてるプログラムってどう違いますか?」っていう質問があったので本日はお答えしたいと思います。(といっても会社はいってから書いたプログラムは修正がほとんどだけど・・・)
 まず、今回の違いはあくまで私の場合と言うことをはじめに言っておきます。

  1. 開発環境
  2. 標準化
  3. UI

 まず、1番目にあげた開発環境の違いについて。私が今主に使っているのはC++でその点は学生時代と変わりません。その点は大変良かったのですが、問題は初めて使ったVCです。まず絶望的に重い。特殊なエミュレータを使用しているとはいえ、フルビルドすると約2分もビルドに時間がかかります。午後一とかビルド中に意識が飛びかけることもしばしば、強敵です。さらに、エディタ。なんでwindowsにはろくなエディタがないんですかね。やむを得ず、MEADOW秀丸を併用してますが、キーバインドがぜんぜん違うのでやりにくいったらありゃしないです。思い切ってVIでも使い始めてみようかしら・・・。
 続いて2番目にあげた標準化。私は学生時代、何人かのグループで協力してひとつのプログラムを作るということをまったくやったことがありませんでした。なので、自分だけでなく他人にもわかりやすいソース記述だとか、他人が書いたソースの解読などでかなりてこずってますね。また、自分が書いたプログラムを元に何年後かにまったく違う人間が修正を加える。とかいうこともしょっちゅうですので、コーディングルールはかなり厳格に定められています。
 最後はUI。学生でまともにUI(User Interface)を作ることってほとんどないんじゃないでしょうか。特に自分の場合、数学の問題を解くためにプログラムを書いていたのでプログラムを完成させることが目的ではありませんでした。まぁ、ようは論文にのっける結果が出ればいいわけで・・・。そこで、数式や数値などは全部ソースの中に生で記述するという、UI設計とは程遠いことをやっていたわけです。しかし、企業に入れば商品としてプログラムを書くわけですから当然、ユーザーを意識しないわけにはいきません。一般的に使いやすいUIはユーザーの手間を減らした分、コンピュータの負担を増大させるので下手をするとメインの処理系以上に設計やコーディングは難解になります。
 ぱっと思いつくのはこの三つですかね。もちろん、まだまだ駆け出しの身ですので、これからさき違いは色々出てくるかと思います。
 なんにせよ、学生のうちはどんな言語でもいいので自分の書きたいプログラムを思いっきり書いとくべきだと思います。(さすがにFortranとかはどうかと思うけど)そして、ただ書くだけでなく、言語仕様などについてもちょこっと勉強しておくと現場に出て役に立つかと思います。