今日はEUROの続きをと思ったのですがその前にキリンカップです。セルビア・モンテネグロ戦勝ちました!遠藤のエロいシュートでw試合全体を通してよかったのは、鈴木、加持、福西、中澤、川口あたりでしょうか。特に鈴木は持ち前のフィジカルの強さに加えて体の使い方がうまくなったと感じました。中澤が上がったときはしっかり福西がカバーに入っていたので、速攻くらって危ない!というシーンがなかったのはよかったのですが、中澤はもう少しフィードのボールを大切にしてほしいですね。若干トゥーリオの匂いがしますw
 さて、それではEUROも本日で締めくくりたいと思います。最後に取り上げるのはやはり開幕戦&決勝戦のカード、ポルトガルギリシャです。ちなみに開幕戦と決勝戦が同一カードとなるのはEURO、W杯通じて初めてなんだそうです。
 まずは、開催国ポルトガル。初戦のギリシャ戦を落としましたが、その後はロシア、スペインを下し予選リーグを1位で突破して決勝まで駒を進めました。
 ポルトガルには私の中で世界最高のトップ下、ルイ・コスタがいます。なんといっても常人離れしたあのキープ力と針の穴を通すようなスルーパスが魅力ですね。しかし、今大会ではいささか精細を欠いた感は否めなかったですね。さらに、ポルトガルの至宝、ルイス・フィーゴ。世界屈指のサイドアタッカーで91年のワールドユース選手権ではルイ・コスタらとともにポルトガルを優勝へ導きました。今大会では得点こそ挙げられませんでしたが、準決勝のオランダ戦では敵陣をドリブルでかき回しました。そしてオランダ戦といえば私の選ぶEURO2004ベストゴールを決めたマニシェ。今大会までは名前も聞いたことがありませんでしたが、あの角度からあのコースへ決められたらどんなキーパーでも防ぐことは不可能でしょう。ポルトガルを決勝へ導く劇的なゴールでした。さらにさらに忘れてはいけないのがこの人、ヨーロッパのロナウドことクリスティアーノ・ロナウド。プレミアの名門、マンチェスター・ユナイテッドの若きエースです。素晴らしい快速ドリブルを見せたかと思えば、サッカー選手としては決して大柄ではない身長から放たれる高い打点のヘディング。ポルトガル躍進の原動力となりました。正直、ポルトガルは開催国ということを考慮に入れても決勝まで来るとは思っていませんでした。しかし、W杯からほとんどのメンバーが残っているだけあってチームワークは抜群で大きな故障者もなく、結果として非常に面白いサッカーを見せてくれました。次回W杯では台風の目となるかもしれません。
 予想してなかったと言えば、誰が予想できたでしょう。今回のギリシャ優勝を。選手についてはあまり知らないので詳しくは書きませんw一番印象的だったのはやはりフランス戦でしょうか、ジダン、アンリの攻撃の要をガチガチにマークされたフランスは終始サイド攻撃ばかりを単調に繰り返すだけになってしまい決定機を欠きました。(一度だけリザラスの素晴らしい突破がありましたがアンリが外してしまいましたね)先制点を決めたチャリステアスもすごかったけど、ザゴラキスアーリークロスは美しかったですね。まさに教科書どおりといった感じで素晴らしいアシストでした。サッカーに「たられば」は禁句ですが、フランスにビエラがいれば違った結果になっていたかもしれませんね。
 さてさて、EUROの総評はこれにておしまいです。「オランダ、チェコはどうしたー!?」って声が聞こえてきそうですが、あんまりこの2チームの試合見てないんですよwオランダは中盤に比べて攻撃陣の決定力不足、チェコは・・・運がなかったのかな。正直10回やれば7,8回はチェコギリシャに勝つと私は思いますよ。でも、こういうことが起きるのもまたサッカーの面白さですからね。次はアジア杯とそれが終わればW杯予選です。楽しみのような心配のような・・・。