さてさて、昨日の続きで本日はフランスとイングランドについて取り上げてみたいと思います。ともにグループBに入ったこの2チームはともに準々決勝で姿を消しました。
 まずはイングランドから、イングランドと言えばベッカムオーウェン!と思っている人、イングランドには他にもすごい選手がいっぱいですよ。
 まずは、この大会でもっとも注目を集めた選手と言っていいかもしれません。ウェイン・ルーニー(18歳)、イングランド代表に史上最年少で選ばれ、代表ゴールも史上最年少、今年プレミアリーグで無敗優勝したアーセナルの連続無失点記録(30試合)を破ったのもこの男です。今回のEUROでは4得点を挙げました。ルーニーのすごさはなんといっても肉体です。「本当に18歳か?」と疑いたくなるほどのごつい体、そこから繰り出される強烈なシュート。ポストプレーも巧みにこなします。続いてはランパード。中盤での豊富な運動量と競り合いの強さ、なによりスコールズとのさかんなポジションチェンジで敵陣をかき乱しました。今大会では3得点を挙げました。所属クラブのチェルシーでも中心的選手となってきているので今後も注目ですね。今回のイングランドはディフェンスの要、ファーディナントをドーピング疑惑で欠いたのがやはり致命的でしたね。ジョン・テリーには代役はちと重かった感じがしました。それに加え、ベッカムオーウェンというイングランドの顔と言っても過言でない2人がいまいちの出来。(ベッカムはPKを外したのは芝のせいとか言ってるようですが、全員同じ場所から蹴ってるんですからああいうこと言うのはみっともないですね)スコールズスティーブン・ジェラードパスミス多すぎ。チームとしてはリードしたあとの攻めが極端に消極的になりすぎですね。ゾーンプレスだとエリクソン監督は言っていましたがあれではただFW以外全員引いてるだけでしょう。その結果、ポルトガル戦ではオーウェンのゴール(開始3分のゴールですよ!)を残り時間守りきることしか考えれず、後半には追いつかれ結局PK戦でああいった結果となってしまいました。イングランドのサッカーはやはり攻撃!ミドルシュートの乱れ飛ぶサッカーを見せてほしいものです。
 さて、お次はおフランス。なんといっても前回優勝国。今回も優勝候補NO.1のフランスでしたが、今回は正直衰えを感じました。W杯でも少し感じたことですがDF陣の平均年齢が高いですね。リザラスはレギュラー定着ではないにしてもテュラムデサイーの二人はとうに全盛期を過ぎていますし、控えにはアランブームソンなどの若手もいたので前回W杯後に思い切ったチームの若返りを図るべきではなかったのでしょうか?もし次のW杯までテュラムがCBとして出場しているようならフランスの未来に期待は持てないでしょう。あー、若手と言えばうわさの?スティーブ・マルレのプレーも見てみたかったですね。フランスにとってビエラの負傷も致命的だったといえるでしょう。オリビエとかいうよく知らない人wに代役が務まるはずもなかった・・・。しかし、やはりジダンは素晴らしかった。ひとつひとつのプレーの精度が以上に高い。ボールが足に吸い付くようなトラップ。そして視野の広さ。もう一試合でも二試合でも多くジダンのプレーが観たかったですね。「ティエリー・アンリに気をつけろ!」自分がフランスと対戦するチームの監督だとしたら選手にこう言うでしょうね。まさに「わかっちゃいるけど止められない」のがアンリです。「天は人に二物を与えず」と言いますが、彼は「速くて、うまい」。今大会は2得点に終わりましたが、まだまだ若いですし次のW杯でもきっと各国の脅威となるでしょう。
 ふぅ、長くなってしまいましたね。残りのチームもそのうち。あ、ぜんぜん試合見てないチームもあるので全チームはやりませんよ。