「ドラゴンクエストVIII」発売時期は“今冬”に決定 (http://www.itmedia.co.jp/games/gsnews/0406/17/news01.html)

 19日がスクウェア・エニックス(スクエニ)の株主総会だから「その辺で発表かな?」とは思ってたけど、ちょい早めに発表しましたね。
 さて、ここで発表されている”今冬”についてちょっと考えてみましょう。一般的に”冬”というと12月〜2月を指します。んで、ゲームメーカー的に自社のゲームをいつ発売したいかというと、これはやはり12月ですね。なんといってもクリスマスがあります。子供たちが親にゲームをねだることを唯一?許された日なのです。さらに、ドラゴンクエストはいい大人(私も含む)も買います。そこで、重要なのはボーナスですね。これはゲームに限らず家電なんかもそうなんですけどね・・・。そんなわけで、この年末商戦っていうのはゲーム会社にとってはかなり重要となります。当然、スクエニ的にも12月に発売がベストなはずです。しかし、今回の発表で12月と言わず、あえて”今冬”としたからにはまだまだ、開発が詰めきれてない証拠でしょう。なんといっても開発担当はあの「レベル5」ですしね。(http://www.level5.co.jp/products/new/tflo/index.html)ま、基本的に冬は外が寒くて家の中って人が多いのでゲームは売れる時期なのです。1月でもお年玉があるしね。正直年内は厳しいのではないかと私はみています。
 しかし、今回困っているのは他のゲーム会社でしょうね。特にRPGを作っている会社。ドラクエクラスのソフトになると他社にとってその発売日はかなり重要です。例えば、DQ8と他社の作ったRPG(仮にAとする)が同じ発売日に出るとします。当然、ほとんどのユーザーはDQ8を買います。(お金のある人は両方買うかもしれないけど・・・)んで、DQ8クリアしてからAを買います。
 まったく問題ないと思うかもしれませんがこれはかなり重要なのです。それは中古ソフトの販売。基本的にRPGっていうジャンルのゲームは一旦クリアしたらよほどでないかぎり2度目はやりません。で、やらないゲーム持ってても仕方ないので中古ゲーム屋に売りに行きます。つまり、DQ8を世間のみなさまがやっている間に中古ソフト屋の店頭にはAが並び始めることになります。そして、DQ8をクリアした人はAを買いに行きます。(中古ソフト屋に)当然、中古販売ではゲームメーカーの利益とはなりませんね。だから、他のゲームメーカーは同じジャンルのソフトの発売日がかぶる(かぶらないまでも近くなる)のを避けたいわけです。それがドラクエならなおさらです。
 当然、他のゲームメーカーは自社のRPGの発売をずらしてくるのですがここで大問題です。・・・後ろにずらすとファイナルファンタジー12があるんですよね。こっちは多分、春ごろ。発売日を前倒しにするってのはなかなかできることではありませんし、困ったものですよね。とりあえずはDQ8の正式な発売日が決定するまで各メーカー動きが取れないでしょうな。
 ま、私は多分両方買うんですけどねw